就職戦線異常あり！

経団連は大学生の採用活動のルールを来年(現在の3年生)から次のように変更しました。企業説明会の解禁は現行の12月から3月(4年生になる直前)に、選考の解禁は4月1日から8月1日にというものです。
私はリクルートで働いていた時代から、過去30年あまり大学生の採用・就職活動を見てきましたが、景気がよくなり新卒の採用が難しくなると、解禁日を遅らせるということが過去にも何回かありました。
もちろん大学での勉学が優先で、早くから就職活動を始めると落ち着いて勉強できないという意見もあります。
しかし現実には現在の大学2年生が、すでに大学内外で行われている業界の説明会やさまざまなキャリアイベントなどに参加して就職活動を始めているのが実態です。解禁日が遅くなり経団連に所属しているような大手企業が一斉に活動を始めたり、選考をするとその結果によって中小企業とりわけ地方の中小企業の採用に大きな影響が出るのです。それまで地道に採用活動を進めていても、大手の結果いかんによっては内定辞退が続出してしまうのです。そのあたりが我々中小企業が今後解決していかなければならない悩ましい課題です。